色彩（カラー）が生かせるフィールド - ファッション（パーソナル）編 -

ファッションのトレンドは、時代とともに変化していきます。

歴史を振り返ってみると、

好景気の時代には、活気のある大胆なファッションや、個性豊かでリッチなスタイルが登場し、

景気が低迷している時代には、ナチュラルでベーシックな志向が強くなる傾向がありました。

ところが、2000年代、2010年代と景気低迷が長く続くと、人々は楽しさを色に求めるようになり、

カラフルな多色展開のファッションアイテムや、鮮やかなカラーを用いたファッションコーディネートも注目されるようになりました。

近年では、「サスティナビリティ（持続可能性）」や「エシカル（倫理的）」というキーワードも、よく聞かれるようになっています。

また、ライフスタイルが多様化し、市場も成熟、ファッションの概念はライフスタイル全般へと広がっており、かつてのような大きな流行現象は生まれにくくなっているようです。

ファッションでは、その時々のトレンドや個人の好み、TPOなどに合わせ、

なりたいイメージを表現するようコーディネートを行います。

「やさしく女性らしい雰囲気にしたい」「クールで洗練された雰囲気にしたい」など、

その人が目標とするイメージを表現するために、

色彩（カラー）が重要な要素の一つであることは、言うまでもありませんね。

ファッションにおけるカラーコーディネートでは、

「１＋１＝２」の数式のような、絶対的な答えが存在するわけではありません。

また、色彩（カラー）のもつイメージが、そのままコーディネート全体のイメージになるとは限らず、素材やデザインのイメージが優先する場合もあります。

照明などの環境によって色の見え方が変わることもあるでしょう。

これらをトータル的に捉えながら、うまくコーディネートをまとめるためには、

さまざまな色の特徴や、色の組み合せ方、照明光と色の見え方など、

色彩（カラー）についての総合的な知識を身につけておく必要があります。

感覚的なことが重視される傾向が強いファッションコーディネート。

自分らしさや個性を表現することは、ファッションの醍醐味の一つですが、

色彩（カラー）の知識を得た上で、コーディネートのアレンジをすることで、

セルフブランディングにも役立ちます。

色彩（カラー）をうまくコントロールし、

より素敵に自分らしいファッションコーディネートを楽しみましょう！

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